私は不器用です。
体も手も小さいです。
はっきり言って、
整体をするのに向いてない体つきをしていると思います。
陸上をしていた時もそうでした。
私は やり投げをしていました。
投擲競技は、体格差が記録と勝敗に出やすい競技です。
ケガもたくさんしました。
腰が痛くて投げる瞬間、耐えきれず崩れ落ちたり。
ベッドから数日動けないこともあったり。
肘や足首の靭帯を伸ばしたり切ったり。
膝蓋骨が人より成長が遅い?小さいと当時言われたかな?膝が痛くて走れなかったり。
他の人より10センチ、20センチ身長差があるのは当たり前でした。
大会に行っても誰よりも小さく、
出場者の人混みに紛れてしまうと顧問が見つけられない為 必ず見やすい所にいるのが決まりでした。
でも、不利な状況を楽しんでいました。
そんなに不利やと言われる小さい私が勝ったら面白いやろな、と。
小さいからこそ、できることがあるはずだ、と。
指に血豆ができて、血豆が潰れて、それでも投げ続けて、やりの持ち手が血で真っ赤に染まるくらい。
夢中になってやりました。
順調に記録が出ることもあれば、長いスランプに苦しんだり。
いろいろ経験させてもらいました。
その経験は今 生きてます。
ずぶずぶの素人だった私が、
ある先生に出会って治療家の道へ。
2〜3分体感して、すぐ感動しました。
これだ!と思いました。
元々、器用ではなく、
骨を動かす感覚も最初は全然分かりませんでした。
分からないなりにも練習しました。
基本をコツコツやるしかない、と。
そしたら、
徐々に骨が動く感覚が分かるようになって、
自分でも動かせるようになって。
指が細く薄く小さかった手も、
徐々に厚みが出てきました。
最初の頃は、
触れられるだけで痛くて暴れていた私。
今では、骨に触られる痛気持ち良さにハマり、
やみつきになりました。
女性でも、体も手も小さくても、不器用でも。
向いていないと言われる条件がいくらあっても。
いろんな人にいくら反対されても。
私はこの道を諦めたくなかった。
今もそう。
骨が動く感覚は楽しい。
お客様が笑顔になるのが何より嬉しい。
私の原点はそこです。
向いてる向いてないなんて、
たいした問題ではない。
自分がどうしたいか。
それだけ。
あとは、地道にコツコツ積み重ねていくこと。
それを大切にしたいです。
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