側弯症の施術において
すべてのパーツは立体的かつ複雑な形であることを踏まえ触ると
肋骨も1本1本複雑に方向を変えながら正しい形に戻っていく。
各パーツがバランスを保つ為に絶妙に組み合って歪んでいるので
一方向ではなく多方向からの用力が必要。
ひとつの手の中で、5本の指+掌(てのひら)がある。
これだけで最低6方向。
さらに、掌の中の膨らみ(丘)をうまく使うことで掌だけで6方向になる。
ということは、片手だけで10方向以上。
両手で最低20方向の用力をかけることが可能になる。
これに、指先・指腹・指関節部など指を細分化し使うことができたら
さらに方向は増える。
このように、両手で最低20方向の用力を同時にかけることで
バキバキしない優しい手技であっても、大きな矯正量を生み出している。
カラダというものは、一方向からの用力には無意識に抵抗するよう出来ているが、
同時に多方向の用力をかけられると、そこに一瞬”無”の領域が生まれ抵抗できなくなる。
あとは、
カラダは元の正しい位置を知っているので、
その小さな声に導かれるように動かしていく。
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